【米国の連続増配ETF比較】VIG、SDY、DGRWの違いについて分かりやすく解説
- 米国の連続増配ETFってどういうもの?
- VIG、SDY、DGRWってどれがいいの?
米国の連続増配ETFとは、連続増配している米国企業を集めたETFです。
中でも、人気のETFが「VIG」「SDY」「DGRW」になります。
しかし、これらのETFの違いについて明確に理解できている個人投資家は少ないと思います。
そこで、今回は「米国の連続増配ETFのVIG、SDY、DGRW」について分かりやすく解説していきます。
- 米国の連続増配ETFとは
- 「VIG」「SDY」「DGRW」の違い
- 投資先を選ぶ際のポイント
この記事を最後まで読めば、初心者でも米国の連続増配ETFについて理解し、投資を始めることが出来ます。
米国の連続増配ETFとは
米国の連続増配ETFとは、連続増配している米国企業を集めたETFのことです。
米国の連続増配ETFに投資することで、安定して利益を出し続けられる企業のみに投資を行うことが出来ます。
また、基本的に減配の心配がないため、安定して配当金を受け取り続けることが出来ます。
米国の連続増配ETFの中で人気なのが「VIG」「SDY」「DGRW」です。
・VIG(Vanguard Dividend Appreciation Index Fund)
・SDY(SPDR S&P Dividend ETF)
・DGRW(WisdomTree US Quality Dividend Growth Fund)
これらのETFの違いを見ていきましょう。
「VIG」「SDY」「DGRW」の違い
こちらがVIG、SDY、DGRWを比較した図になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
VIG
VIGはバンガードが運用する連続増配ETFです。
ベンチマーク(基準となる指数)は「S&P US Dividend Growers」です。
このETFは、10年以上連続増配している銘柄で構成されています。
直近1年の分配金利回りは1.73%、経費率は0.06%です。
構成銘柄数は315銘柄となっています。
VIGの上位組み入れ銘柄はこちらです。
VIGは、時価総額が高い銘柄の比率が高くなる「時価総額加重平均」が採用されています。
そのため、組み入れ上位10銘柄だけでポートフォリオの約30%を占めています。
VIGの組み入れセクターはこちらです。
VIGは年に1回銘柄の組み替えが行われます。
現在は、情報通信セクターの組み入れ比率が1番多くなっています。
VIGの設定日以降のパフォーマンスがこちらです。
「リーマンショック」「コロナショック」を乗り越えて右肩上がりで上昇していることが分かります。
連続増配を継続しつつ、株価は設定日から約3倍に成長しています。
VIGの特徴
・10年以上連続増配している銘柄で構成されている
・経費率が最も安い
SDY
SDYはステートストリートが運用する連続増配ETFです。
ベンチマークは「S&P High Yield Dividend Aristocrats Index」です。
このETFは、20年以上連続増配している銘柄で構成されています。
直近1年の分配金利回りは2.55%、経費率は0.35%です。
構成銘柄数は136銘柄となっています。
SDYの上位組み入れ銘柄はこちらです。
SDYの構成比率は、予想配当利回りに基づいて決定されます。
そのため、組み入れ上位には20年以上増配していて、配当利回りも高い銘柄が占めています。
SDYの組み入れセクターはこちらです。
SDYは年に1回銘柄の組み替えが行われます。
現在は、資本財セクターの組み入れ比率が1番多くなっています。
SDYの設定日以降のパフォーマンスがこちらです。
こちらも「リーマンショック」「コロナショック」を乗り越えて右肩上がりで上昇していることが分かります。
連続増配を継続しつつ、株価は設定日から2倍以上成長しています。
SDYの特徴
・20年以上連続増配している銘柄で構成されている
・分配金利回りが最も高い
DGRW
DGRWはウィズダムツリーが運用する連続増配ETFです。
ベンチマークは「WisdomTree U.S. Quality Dividend Growth Index」です。
このETFは、指数の中から収益率や配当成長率の高い銘柄で構成されています。
直近1年の分配金利回りは1.93%、経費率は0.28です。
構成銘柄数は299銘柄で、毎月分配型のETFとなっています。
DGRWの上位組み入れ銘柄はこちらです。
DGRWも「時価総額加重平均」が採用されています。
組み入れ上位10銘柄だけでポートフォリオの約38%を占めています。
DGRWの組み入れセクターはこちらです。
DGRWは年に1回銘柄の組み替えが行われます。
現在は、情報通信セクターの組み入れ比率が1番多くなっています。
DGRWの設定日以降のパフォーマンスがこちらです。
2013年に誕生した比較的新しいETFですが、「コロナショック」を乗り越え、右肩上がりで上昇していることが分かります。
株価は設定日から約3倍に成長しています。
DGRWの特徴
・収益率や配当成長率の高い銘柄で構成されている
・毎月分配金が出る
トータルリターン
こちらがVIG、SDY、DGRWの過去5年間のトータルリターン比較になります。
過去10年間ではDGRW、VIG、SDYの順にリターンがいいという結果になりました。
近年は米国のハイテク株が強かったため、それらの銘柄を多く含むDGRWのリターンが高くなったと考えられます。
投資先を選ぶ際のポイント
個人投資家がそれぞれの投資先を選ぶ際のポイントがこちらです。
- 「低コストで幅広い連続増配株に投資をしたい人」 → VIG
- 「分配金利回りを重視して連続増配株に投資したい人」 → SDY
- 「収益率や配当成長性の高い連続増配株に投資したい人」 → DGRW
それぞれ順番に見ていきましょう。
VIG
VIGは経費率が0.06%と低コストで、幅広い銘柄に分散投資することが出来ます。
また、VIGにはビザやマイクロソフトのような成長性のある企業も多く含まれています。
そのため、インカムとキャピタルのどちらも狙えるバランスのいいファンドと言えます。
「低コストで幅広い連続増配株に投資をしたい人」 → VIG
SDY
SDYは連続増配している銘柄の中でも、20年以上連続増配している銘柄に投資することが出来ます。
通常、配当利回りの高い銘柄は減配リスクがありますが、SDYは20年以上連続増配している銘柄に絞っているため、減配の心配がほぼありません。
そのため、安定したインカムを得るためのファンドとなります。
「安定性や利回りを重視して連続増配株に投資したい人」 → SDY
DGRW
DGRWは収益率や配当成長性の高い銘柄に投資することが出来ます。
成長力のある連続増配株に投資を行うことで、大きなリターンを得られる可能性があります。
また、毎月分配金が出るため、自分年金作りにも向いているファンドです。
「収益率や配当成長性の高い連続増配株に投資したい人」 → DGRW
「VIG」「SDY」「DGRW」への投資にオススメの証券会社
「VIG」「SDY」「DGRW」への投資は、多くの証券会社で行うことが出来ます。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券
- 6,000銘柄以上の米国株を取り扱い
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
楽天証券
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
マネックス証券
- 取り扱い銘柄数が業界最多水準
- 手数料が業界最安水準
- 買付時の為替手数料が無料
まとめ
「VIG」「SDY」「DGRW」とは
→連続増配している米国企業を集めたETFのこと
→安定して利益を出し続けられる企業のみに投資を行うことが出来る
「VIG」「SDY」「DGRW」の特徴
VIG
- 10年以上連続増配している銘柄で構成されている
- 経費率が最も安い
SDY
- 20年以上連続増配している銘柄で構成されている
- 分配金利回りが最も高い
DGRW
- 収益率や配当成長率の高い銘柄で構成されている
- 毎月分配金が出る
投資先を選ぶ際のポイント
・「低コストで幅広い連続増配株に投資をしたい人」 → VIG
・「安定性や利回りを重視して連続増配株に投資したい人」 → SDY
・「収益率や配当成長性の高い連続増配株に投資したい人」 → DGRW
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