【米国の総合債券ETF比較】AGG、BNDの違いについて分かりやすく解説
- 米国の総合債券ETFってどういうもの?
- AGG、BNDってどっちがいいの?
米国の総合債券ETFとは、米国の優良な債券を集めたETFのことです。
その中でも、優良債券に分散投資を行う「AGG」「BND」は非常に人気です。
しかし、これらのETFについて明確に理解できている個人投資家は少ないと思います。
そこで、今回は「米国の総合債券ETFのAGG、BND」についてまとめてみました。
- 米国の総合債券ETFとは
- 「AGG」「BND」の違い
- 「AGG」と「BND」はどちらに投資するべきか
この記事を最後まで読めば、初心者でも米国の総合債券ETFについて理解し、投資を始めることが出来るようになります。
米国の総合債券ETFとは
米国の総合債券ETFとは、米国の債券を集めたETFのことです。
米国の総合債券ETFに投資を行うことで、米国の多くの債券に分散投資を行うことが出来ます。
ETFの中でも、優良債券に分散投資を行う「AGG」「BND」は非常に人気です。
- AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)
- BND(Vanguard Total Bond ETF)
これらのETFの違いを見ていきましょう。
「AGG」「BND」の違い
こちらがAGG、BNDを比較した図になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
AGG
AGGは、ブラックロックが運用する総合債券ETFです。
ベンチマーク(基準となる指数)は、「バークレイズ米国総合インデックス」です。
毎月分配型で、直近1年の分配金利回りは3.30%、経費率は0.03%です。
構成銘柄数は11,633銘柄で、純資産額は約1026億ドルとなっています。
AGGの格付け別の保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)
AGGの構成銘柄の約74%が格付け最高レベルのAA以上の債券です。
また、構成銘柄のほぼ全てが投資適格債であるBBB以上の債券です。
AGGは、デフォルトのリスクがほぼない優良債券で構成されたETFとなります。
AGGの設定日以降の値動きがこちらです。
値動きが比較的安定していることが分かります。
ただし、2022年以降はFRBによる政策金利の急速な引き上げの影響を受けて、価格が大きく下落しています。
AGGの設定日以降のトータルリターンがこちらです。
分配金を含めたトータルリターンでは、着実に値上がりしていることが分かります。
設定来のトータルリターンは約81%となっています。
BND
BNDはバンガードが運用する総合債券ETFです。
ベンチマークは、「ブルームバーグ総合債券指数」です。
毎月分配型で、直近1年の分配金利回りは3.37%、経費率は0.03%です。
構成銘柄数は11079銘柄で、純資産額は1052億ドルとなっています。
BNDの格付け別の保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)
BNDの構成銘柄の約67%が国債を中心とした「米国の政府系債券」です。
また、こちらも構成銘柄のほぼ全てが投資適格債であるBBB以上の債券です。
BNDもまた、デフォルトのリスクがほぼない優良債券で構成されたETFとなります。
BNDの設定日以降の値動きがこちらです。
値動きが比較的安定していることが分かります。
ただし、こちらも2022年以降はFRBによる政策金利の急速な引き上げの影響を受けて、価格が大きく下落しています。
BNDの設定日以降のトータルリターンがこちらです。
分配金を含めたトータルリターンでは、着実に値上がりしていることが分かります。
設定来のトータルリターンは約60%となっています。
「AGG」と「BND」はどちらに投資するべきか
投資商品として、AGGとBNDに大きな違いはありません。
どちらも低コストで優良な債券に分散投資できる優良ETFとなっています。
過去10年の値動きとトータルリターンを比較してみても大差が無いことが分かります。
ただし、証券会社の買付手数料に違いがあります。
現在「SBI証券」「楽天証券」では、AGGの買付手数料が無料です。(2024年3月時点)
そのため、「SBI証券」「楽天証券」で投資をする場合は、AGGがオススメです。
買付手数料無料ETFは定期的に変更になるため、各証券会社の最新情報をチェックして下さい。
米国の総合債券ETFへの投資にオススメの証券会社
米国の総合債券ETFへの投資は、多くの証券会社で行うことが出来ます。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券
- 6,000銘柄以上の米国株を取り扱い
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
楽天証券
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
マネックス証券
- 取り扱い銘柄数が業界最多水準
- 手数料が業界最安水準
- 買付時の為替手数料が無料
まとめ
米国の総合債券ETFとは
→米国の債券を集めたETFのこと
→米国の多くの債券に分散投資を行うことが出来る
「AGG」「BND」の違い
「AGG」と「BND」はどちらに投資するべきか
→投資商品として、AGGとBNDに大きな違いはない
→「SBI証券」「楽天証券」で投資をする場合は、手数料が無料のAGGがオススメ
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