「全米株式」VS「全世界株式」 どちらに投資するべきかについて分かりやすく解説
- 「全米株式」と「全世界株式」は何が違うの?
- 「全米株式」と「全世界株式」はどちらに投資すればいい?
米国株に幅広く投資できる「全米株式」や世界中の株に投資できる「全世界株式」が人気となっています。
「全米株式」と「全世界株式」どちらも今後の長期的なリターンが期待できる投資先です。
ただ、「全米株式」と「全世界株式」どちらに投資をするべきなのか迷っている人も多いと思います。
そこで、今回は「全米株式と全世界株式のどちらに投資するべきか」について分かりやすく解説していきます。
- 「全米株式」のメリット
- 「全世界株式」のメリット
- どちらの投資先を選ぶべきか
この記事を最後まで読めば、初心者でも「全米株式」または「全世界株式」で投資を始められるようになります。
「全米株式」のメリット
「全米株式」のメリットがこちらです。
- 直近10年のリターンは全米株式が圧勝
- 米国は世界一の経済大国である
それぞれ順番に見ていきましょう。
直近10年のリターンは全米株式が圧勝
米国のほぼ全ての株式に投資できるVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)と全世界時価総額の98%に投資できるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の直近10年の比較チャートが以下になります。
VTIが約240%の上昇に対して、VTは約110%上昇しています。
ここ最近の米国株はGAFAMなどのハイテク株を中心に急成長しました。
一方の全世界株は伸びてはいるものの米国株ほどの成長性はありませんでした。
そのため、直近のリターン比較では全米株式の圧勝であると分かります。
米国は世界一の経済大国である
米国は現在世界一の経済大国で、最も投資に適した国と言われています。
その根拠は以下になります。
- GDPが世界一位
- 株価が右肩上がり
- 今後も人口増加が予想されている
- 世界的な企業が多い
- 株主への還元意識が高い
- 投資関連の法整備が整っている
このように米国は現在投資先としては最適であるため、「全米株式」に投資することでその成長性を享受することが出来ます。
一方、「全世界株式」は既に成長期を終えた先進国や国内情勢が不安定な発展途上国などにも投資することになります。
そのため、今後の成長性が期待でき、政治的リスクも低い「全米株式」に投資することで効率的に資産を増やすことができるのです。
「全世界株式」のメリット
「全世界株式」のメリットがこちらです。
- 米国株以外の成長性を享受できる
- 人類が発展する限り、負けることがない
それぞれ順番に見ていきましょう。
米国株以外の成長性を享受できる
2010年代最もパフォーマンスが良かった米国株ですが、長期間で見ると他国に負けている時期もあります。
例えば、1980年代は日本株、2000年代は新興国が米国株を大きくアウトパフォームしました。
また、最近では中国やインドが米国に迫る勢いで、経済的に急成長しています。
経済的に急成長する国は時代によって変わりますが、それらを予想することは出来ません。
そのため、「全世界株式」に投資をすることで、米国以外の国が大きく成長したとしても、その成長性を享受することが出来るのです。
人類が発展する限り、負けることがない
株式の歴史だけではなく、人類の歴史を振り返って見ると、世界一の大国というのは常に移り変わってきました。
例えば、第一次世界大戦が起こる前までは、イギリスが世界の覇権を握っていました。
また、さらに遡ると、ローマ帝国やモンゴル帝国が世界一の国だった時代がありました。
このような歴史から米国が今後も世界一の大国でありつつけるという保証はありません。
しかしながら、「全世界株式」の投資はそのような時代の移り変わりを気にする必要はありません。
その時代の国々のパワーバランスに合わせてポートフォリオが組み替えられます。
つまり、「全世界株式」は人類が発展する限り、負けることがないのです。
どちらの投資先を選ぶべきか
では、どちらの投資先を選ぶべきなのでしょうか?
前提として、「全米株式」も「全世界株式」もどちらも優良な投資先になり得ます。
その上で、米国が今後も世界一の経済大国であり続けると信じている人は「全米株式」、未来がどうなるか分からないと思う人は「全世界株式」に投資しましょう。
米国が今後も世界一の経済大国であり続けると信じている人 → 「全米株式」
未来がどうなるか分からないと思う人 → 「全世界株式」
今後10年、20年でどちらのパフォーマンスが優れているかは分かりませんが、重要なのは自分が納得できる投資先を選ぶことです。
ちなみに、「全米株式」と「全世界株式」の両方に投資する方法もあります。
ただし、現状の「全世界株式」は半分以上が米国株で占められているため、両方保有すると必然的に米国株式の比重が高まることを理解しておきましょう。
「全米株式」も「全世界株式」もどちらも優秀な投資先のため、自分が納得できる方に投資を行いましょう!!
「全米株式」「全世界株式」への投資にオススメの証券会社
「全米株式」「全世界株式」への投資は、多くの証券会社で行うことが出来ます。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券
- 6,000銘柄以上の米国株を取り扱い
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
楽天証券
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 手数料が業界最安水準
- 米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料
マネックス証券
- 取り扱い銘柄数が業界最多水準
- 手数料が業界最安水準
- 買付時の為替手数料が無料
まとめ
「全米株式」のメリット
- 直近10年のリターンは「全米株式」の圧勝
- 米国は世界一の経済大国で、安心して投資が行える
「全世界株式」のメリット
- 米国以外の国の成長性も享受できる
- 人類が発展する限り負けることがない
どちらに投資するべきか
→米国が今後も世界一の経済大国であり続けると信じている人は「全米株式」
→未来がどうなるか分からないと思う人は「全世界株式」
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