日本の高配当株投資の始め方について分かりやすく解説
- 日本の高配当株投資ってなに?
- どうやって始めればいいの?
高配当株投資とは、配当利回りの高い株式だけに投資する手法です。
株式を保有すると、年に2回ほど企業の利益の一部を「配当金」として貰えます。
株価に対しての配当金の割合を「配当利回り」と言います。
例えば、株価1000円で年間の配当金が50円なら配当利回りは5%となります。
日本の高配当株投資は、安定した不労所得を円で得ることができるため非常に魅力的です。
しかしながら、注意点なども多くあります。
そこで、今回は「日本の高配当株投資の基礎知識からオススメの証券会社」まで分かりやすく解説していきます。
- 日本の高配当株投資のメリット・デメリット
- 日本の高配当株選びのポイント
- 日本の高配当株のオススメの買い方
この記事を最後まで読めば、初心者でも日本の高配当株投資を始めることが出来ます。
日本の高配当株投資のメリット
日本の高配当株投資のメリットがこちらです。
- 円での不労所得が手に入る
- 長期投資する上で精神的な安心感を得られる
それぞれ順番に見ていきましょう。
円での不労所得が手に入る
配当金は株式を保有しているだけで、自動的に振り込まれます。
まさに、「お金に働いてもらう」ことで得られる不労所得なのです。
また、為替リスクのある外国株と違い、円でのキャッシュが得られるという点も日本の高配当株投資のメリットになります。
日本で生活する上で、日本円の不労所得は力強い味方となります。
長期投資する上で精神的な安心感を得られる
長期投資をしている投資家にとって株式市場の暴落は避けられません。
何年もかけて積み上げてきた値上がり益が数日で無くなってしまうこともあるでしょう。
値上がり益はあくまで確定していない利益(含み益)のため、短期的な値動きに動揺せずに長期投資を続けていくことは思っている以上に大変です。
しかしながら、配当金は値上がり益とは違い、貰った時点で全て確実な利益となります。
安定した配当金によって、確実な利益を積み重ねられるというのは、長期投資をする上で精神的な安心感をもたらします。
高配当株は暴落局面でも大きく値下がりしないという特徴もあります。
日本の高配当株投資のデメリット
日本の高配当株投資のデメリットがこちらです。
- 株価の大きな成長は期待できない
- 銘柄選びが難しい
それぞれ順番に見ていきましょう。
株価の大きな成長は期待できない
高配当を出している企業は成熟企業が多いという特徴があります。
三菱UFJ銀行、日本たばこ産業、ENEOSなど
急成長中の企業は利益の多くを事業投資などに回し、さらなる事業拡大を目指します。
事業が成長すれば、株価も上がっていくため、そのような企業は大きな値上がり益が期待できます。
その一方で、成熟企業はこれ以上大きな事業拡大が見込めないので、利益の多くを配当金に回します。
そのため、高配当株投資は数年で2倍3倍といったような大きな利益を狙えるような投資手法ではないことを理解しておきましょう。
高配当株投資は長期投資が前提となります。
銘柄選びが難しい
特定の指数に連動するインデックス投資とは違い、高配当株投資は銘柄選びが重要になってきます。
米国株であれば、運用コストが安くしっかり分散されている優良な高配当ETFがありますが、日本株の場合は現状ありません。(日本の高配当ETFは信託報酬が高く、長期投資に向かない赤字企業も含まれている)
そのため、自分で個別銘柄を選び投資する必要があります。
個別銘柄選びにはある程度の分析と時間がかかるため、高配当株投資はインデックス投資よりもハードルが高くなることがデメリットです。
自分で銘柄を選び、管理していく必要があります。
日本の高配当株選びのポイント
日本の高配当株選びのポイントがこちらです。
- 配当利回りを見る
- 連続増配年数を確認する
- 企業のIRを確認する
それぞれ順番に見ていきましょう。
配当利回りを見る
まず、高配当株の大前提となる「配当利回り」を確認しましょう。
配当利回りは「Yahooファイナンス」などの株式情報サイトや証券会社の銘柄詳細などで確認することが出来ます。
明確な定義はありませんが、一般的に配当利回りが4%以上ならば高配当株と言われています。
ただし、株価の値動きで利回りは変動するため3%以上を基準にすると良いでしょう。
注意点としては、配当利回りが高い=優良株ではないという点です。
配当利回りが異常に高いということは、株価が急落していたり、一時的に多くの配当金を出しているという可能性が高いです。
後述しますが、優良な高配当株を選ぶには、連続増配年数や企業業績などを確認する必要があります。
連続増配年数を確認する
いくら高配当株だと言っても、すぐに減配(配当金を減らすこと)する銘柄であると意味がありません。
長期的に安定して配当金を出し続けてくれる銘柄であるかどうかは「連続増配年数」を見て確認します。
毎年配当金を増額することを連続増配といい、その継続年数を確認します。
例えば、15年連続増配している企業であれば、リーマンショックやコロナショックなどの株式市場の暴落時でも配当金が出せる優良企業であると分かります。
ただし、何らかの事情で一時的に減配をしている企業でも、長年に渡り増配傾向であれば、株主への還元意識が高いと言えるため、十分に投資する価値があります。
企業HPの配当情報や株式情報サイトで、連続増配年数を確認することが出来ます。
企業のIRを確認する
「IR(Investor Relations)」とは、企業が投資家に向けて経営状態や財務状況、今後の業績見通しなどを情報開示することです。
IRは、「IR BANK」などのIR情報サイトや企業HPで確認することが出来ます。
IRと聞くと難しく感じるかもしれませんが、投資初心者は企業の「売上高」「配当性向」「今後の業績予測」など基本的な項目を確認することから始めましょう。
「売上高(営業収益)」というのは「企業の売上の大きさ」のことで、年々増加傾向にあるものが好ましいです。
「配当性向」というのは、「利益の内の何%を株主還元しているか」の指標で、一般的に30%〜50%ほどが健全とされています。
配当性向が70%以上であると、企業が無理をしている可能性があり、減配リスクがあります。
「今後の業績予測」は、「企業業績の今後の見通し」のことで今後の経営計画や株主への還元目標などを見ることができます。
この他にも、「EPS」や「営業利益率」、「自己資本比率」などの指標もありますが、初心者の内は投資に慣れつつ、少しづつ勉強していきましょう。
日本の高配当株のオススメの買い方
「単元未満株」サービスを活用する
日本株は証券会社で口座を開けば誰でも簡単に買うことができます。
ただし、1株から買える米国株とは違い日本株は1単元(100株)からしか購入することができません。
100株というと、銘柄によっては何十万円もの資金が必要となり、初心者が投資を始めるにはハードルが高くなっています。
そこで初心者にオススメするのが、「単元未満株」を実施しているネット証券です。
「単元未満株」は証券会社が仲介することで、投資家が1株から株式を購入することができるサービスのことです。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券
- 国内株式の売買手数料が0円
- S株(単元未満株)で1株から投資出来る
- Vポイント、Pontaポイントが使える
楽天証券
- 国内株式の売買手数料が0円
- かぶミニ(単元未満株)で1株から投資出来る
- 楽天ポイントが使える
auカブコム証券
- 1日の合計約定代金が100万円まで手数料0円
- プチ株(単元未満株)で1株から投資出来る
- Pontaポイントが使える
長期分散投資でコツコツ購入する
高配当株投資は、安定的な不労所得を得ることを目的としています。
そのため、短期的な株価は気にしない、「長期運用」が前提となります。
また、個別株はリスクが高いため、「最低10銘柄以上に分散する」ことをオススメします。
1株単位でコツコツと買い増していくことで着実に不労所得を増やしていくことができます。
受け取った配当金は、再投資に回したり、生活費に充てたり、遊興費に使ったり、使い方は自由です。
いずれにせよ安定した配当金が得られれば、生活が豊かになることは間違いありません。
まとめ
「高配当株投資」とは
→配当利回りの高い株式だけに投資する手法
日本の高配当株投資のメリット
- 日本円の不労所得を手に入れることができる
- 長期投資を行う上で精神的な安心感を得られる
日本の高配当株投資のデメリット
- 短期間で大きな利益を得ることはできない
- 銘柄選びが難しい
日本の高配当株選びのポイント
- 配当利回りを見る
- 連続増配年数を確認する
- 企業のIRを確認する
日本の高配当株のオススメの買い方
- 「単元未満株」を実施しているネット証券を活用する
- 少額でコツコツ長期分散投資を行う
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