【米国社債ETF比較】LQD、HYGの特徴や注意点について分かりやすく解説


- 米国社債ETFってどういうもの?
- LQD、HYGってどっちがいいの?
安定した利回りが魅力の社債ETFの中でも、人気のあるのが LQD(投資適格社債) と HYG(ハイイールド社債)です。
どちらも米国の企業が発行する社債に投資するETFですが、 リスクとリターンの特性が大きく異なります。
本記事では、米国社債ETFのLQD、HYGの特徴や注意点、投資先を選ぶ際のポイントについて分かりやすく解説していきます。
どちらが自分の投資スタイルに合うのか、一緒にチェックしていきましょう。
米国の社債ETFとは、米国企業の債券を集めたETFのこと
「LQD」の特徴
- 保有銘柄のほとんどが信用格付けA、BBBの債券で構成されている
- 値動きが比較的安定している
「HYG」の特徴
- 保有銘柄のほとんどが信用格付けBB、Bの債券で構成されている
- 景気の影響を受けやすく、値動きが激しい
投資先を選ぶ際のポイント
- 「低リスクで2%〜3%の分配金が欲しい人」 → LQD
- 「高リスクで4%〜5%の分配金が欲しい人」 → HYG
米国社債ETFとは

米国社債ETFとは、米国企業の債券を集めたETFのことです。
米国社債ETFに投資を行うことで、米国の多くの企業の債券に分散投資を行うことが出来ます。
その中でも、「LQD」「HYG」は非常に人気です。
- LQD( iShares iBoxx $ Inv Grade Corporate Bond ETF)
- HYG(iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF)

これらのETFの違いを見ていきましょう。
LQD、HYGの違い

こちらがLQD、HYGを比較した図になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
LQD
LQDは、ブラックロックが運用する社債ETFです。
ベンチマーク(基準となる指数)は、「iBoxx®米ドル建てリキッド・投資適格指数」です。
毎月分配型で、直近1年の分配金利回りは4.17%、経費率は0.14%です。
構成銘柄数は2786銘柄で、純資産額は約341億ドルとなっています。
LQDの業種別の上位保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)

「銀行業」が最も多くを占めていることが分かります。
LQDは「バンクオブアメリカ」や「JPモルガンチェース」などの大手銀行の債券保有比率が高くなっています。
LQDの格付け別の保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)

保有銘柄のほとんどが信用格付けA、BBBの債券で構成されていることが分かります。
BBB以上の債券は「投資適格格付け」とされているため、デフォルトのリスクが低いと言えます。
LQDの設定日以降の値動きがこちらです。

値動きが比較的安定していることが分かります。
景気後退局面においても、株価は比較的早く回復しています。
LQDの設定日以降のトータルリターンがこちらです。

分配金を含めたトータルリターンでは、着実に値上がりしていることが分かります。
設定来のトータルリターンは約153%となっています。
HYG
HYGは、ブラックロックが運用する社債ETFです。
ベンチマーク(基準となる指数)は、「iBoxx®米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」です。
毎月分配型で、直近1年の分配金利回りは5.77%、経費率は0.49%です。
構成銘柄数は1208銘柄で、純資産額は約157億ドルとなっています。
HYGの業種別の上位保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)

「景気循環消費」が最も多くを占めていることが分かります。
HYGは屋外広告を手掛ける「CCO」、自動車メーカー「フォード」など、景気敏感業種の債券保有比率が高くなっています。
HYGの格付け別の保有比率がこちらです。(2024年3月15日時点)

保有銘柄のほとんどが信用格付けBB、Bの債券で構成されていることが分かります。
BB以下の債券は「投機的格付け」とされているため、デフォルトのリスクは高くなります。
HYGの設定日以降の値動きがこちらです。

景気の影響を受けやすく、値動きが激しいことが分かります。
2008年の「リーマンショック」、2022年のFRBによる政策金利の急速な引き上げの際に価格が大きく下落しました。
HYGの設定日以降のトータルリターンがこちらです。

分配金を含めたトータルリターンでは、着実に値上がりしていることが分かります。
設定来のトータルリターンは約116%となっています。
トータルリターン
こちらがLQD、HYGの過去10年間のトータルリターン比較になります。

過去10年ではHYGがLQDのリターンを上回っていることが分かります。
ただし、HYGはボラティリティ(価格変動)も大きいため、短期的にはLQDの方がリターンが高くなる場合もあります。
投資先を選ぶ際のポイント

個人投資家がそれぞれの投資先を選ぶ際のポイントがこちらです。
- 「低リスクで3%〜5%の分配金が欲しい人」 → LQD
- 「高リスクで5%〜7%の分配金が欲しい人」 → HYG
LQDは「投資適格格付け」とされるBBB以上の安全性の高い債券に分散投資をしています。
値動きも安定しているため、低リスクで3%〜5%の分配金が欲しい人はLQDへの投資が適切と言えます。
HYGは「投機的格付け」とされるBB以下のデフォルトのリスクが高い債券に分散投資をしています。
LQDよりは値動きが激しくなりますが、5%〜7%の分配金が欲しい人はHYGへの投資が適切と言えます。
米国社債ETFへの投資にオススメの証券会社

米国社債ETFへの投資は、多くの証券会社で行うことが出来ます。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券

- 口座開設数ネット証券No.1
- 売買手数料の安さが業界トップクラス
- Vポイントが貯まる・使える

楽天証券

- 新規口座開設数No.1
- 売買手数料の安さが業界トップクラス
- 楽天ポイントが貯まる・使える

マネックス証券

- 米国株に強い
- NISA口座での取引手数料無料
- dポイントが貯まる・使える

まとめ

米国の社債ETFとは
→米国企業の債券を集めたETFのこと
→米国の多くの企業の債券に分散投資を行うことが出来る
「LQD」の特徴
- 保有銘柄のほとんどが信用格付けA、BBBの債券で構成されている
- 値動きが比較的安定している
「HYG」の特徴
- 保有銘柄のほとんどが信用格付けBB、Bの債券で構成されている
- 景気の影響を受けやすく、値動きが激しい
投資先を選ぶ際のポイント
・「低リスクで2%〜3%の分配金が欲しい人」 → LQD
・「高リスクで4%〜5%の分配金が欲しい人」 → HYG
LQD、HYGは、信用リスクの異なる米国社債に投資するETFで、特徴やリスクが大きく異なります。
あなたの投資スタイルやリスク許容度に応じて、最適なETFを選びましょう!