【米国の金(ゴールド)ETF比較】 GLD、IAU、GLDMの違いについて分かりやすく解説
- 米国の金ETFってどういうもの?
- GLD、IAU、GLDMはどれに投資すればいいの?
米国の金ETFとは、米国の金価格に連動することを目指したETFのことです。
中でも、人気のETFが「GLD」「IAU」「GLDM」になります。
しかし、これらのETFの違いについて明確に理解できている個人投資家は少ないと思います。
そこで、今回は「米国の金ETFの違いからオススメの証券会社」まで分かりやすく解説していきます。
- 米国の金ETFとは
- 「GLD」「IAU」「GLDM」の特徴
- 投資先を選ぶ際のポイント
この記事を最後まで読めば、初心者でも金ETFへの投資を始めることが出来ます。
米国の金ETFとは
米国の金ETFとは、米国の金価格に連動することを目指したETFのことです。
米国の金ETFに投資することで、個人投資家でも簡単に金への投資を行うことが出来ます。
また、金は株式とは違った値動きをするため、資産運用のリスクヘッジにもなります。
米国の金ETFの中で人気なのが「GLD」「IAU」「GLDM」です。
- GLD(SPDR Gold Shares)
- IAU(iShares Gold Trust)
- GLDM(SPDR Gold MiniShares Trust)
これらのETFの違いを見ていきましょう。
「GLD」「IAU」「GLDM」の特徴
こちらがGLD、IAU、GLDMを比較した図になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
GLD
「GLD(SPDRゴールド・シェアーズ)」はステートストリートが運用している世界最大の金ETFです。
設定年度は2004年11月で、運用総額は約571億ドルとなっています。
「GLD」は全ETFの中でも運用総額がトップクラスで、各国の中央銀行や機関投資家などが買い付けを行っているため、非常に流動性の高いETFとなっています。
ただし、経費率が0.40%と金ETFの中では高い水準となっています。
GLDの設定日以降のパフォーマンスがこちらです。
金価格の上昇に合わせて、長期的に上昇していることが分かります。
GLDの特徴
- 流動性が最も高い
- 経費率が最も高い
IAU
「IAU(iシェアーズ ゴールド・トラスト)」はブラックロックが運用している金ETFです。
設定年度は2005年1月で、運用総額は約270億ドルとなっています。
「IAU」は運用総額が「GLD」に次ぐ2番目の大きさですが、経費率は0.25%と低めの水準となっています。
そのため、流動性が高く、経費率も比較的抑えられているという特徴があります。
GLDの設定日以降のパフォーマンスがこちらです。
こちらも金価格の上昇に合わせて、長期的に上昇していることが分かります。
IAUの特徴
- 流動性が高い
- 経費率が抑えられている
GLDM
「GLDM(SPDRゴールド・シェアーズ・ミニトラスト)」はステートストリートが運用している金ETFです。
設定年度は2018年6月で、運用総額は約67億ドルとなっています。
「GLDM」は歴史が浅く運用総額が比較的小さいですが、経費率が0.10%と最安水準となっています。
そのため、流動性は低いですが、経費率がかなり抑えられているという特徴があります。
こちらも金価格の上昇に合わせて、上昇していることが分かります。
GLDMの特徴
- 流動性が低い
- 経費率が最も低い
トータルリターン
こちらがGLD、IAU、GLDMの過去5年間のトータルリターン比較になります。
金ETFは、金価格に連動しており、分配金もないため、同じような値動きになります。
ただし、経費率の違いから、GLDM、IAU、GLDの順にリターンがいいという結果になりました。
投資先を選ぶ際のポイント
個人投資家がそれぞれの投資先を選ぶ際のポイントがこちらです。
- 「流動性を重視して投資したい人」 → GLD
- 「流動性と経費率のバランスを重視したい人」 → IAU
- 「経費率を重視して投資したい人」 → GLDM
それぞれ順番に見ていきましょう。
「流動性を重視して投資したい人」
GLDは、運用総額が最も大きく、流動性が高いETFになります。
短期間で売買を成立させるためには、株式の流動性は非常に重要になります。
また、長期投資をする場合でも、運用総額の大きいファンドの方が償還リスクが低くなります。
そのため、流動性を重視して投資したい人はGLDへの投資が適切です。
「流動性を重視して投資したい人」 → GLD
「流動性と経費率のバランスを重視したい人」
IAUは、流動性が高く、経費率も比較的抑えられているETFになります。
個人投資家にとって、経費率の安さは重要なポイントです。
そのため、流動性と経費率のバランスを重視したい人はIAUへの投資が適切です。
「流動性と経費率のバランスを重視したい人」 → IAU
「経費率を重視して投資したい人」
GLDMは、流動性が低いですが、最も経費率が低いETFです。
経費率が低ければ、長期的な運用パフォーマンスも良くなります。
そのため、流動性はあまり気にせず、経費率を重要視したい人はGLDMへの投資が適切です。
「経費率を重視して投資したい人」 → GLDM
金ETFにオススメの証券会社
金ETFは、多くの証券会社で行うことが出来ます。
この中でも、オススメの証券会社をいくつか紹介します。
SBI証券
投資商品 | 金現物・ETF・金鉱山株 |
純金積立の手数料 | 1.65% |
最低購入金額 | 1,000円 |
現物転換 | 可能 |
クレカ決済 | 不可 |
楽天証券
投資商品 | 金現物・ETF・金鉱山株 |
純金積立の手数料 | 1.65% |
最低購入金額 | 1,000円 |
現物転換 | 可能 |
クレカ決済 | 可能 |
マネックス証券
投資商品 | 金現物・ETF・金鉱山株 |
純金積立の手数料 | 1.65% |
最低購入金額 | 1,000円 |
現物転換 | 可能 |
クレカ決済 | 不可 |
まとめ
米国の金ETFとは
→米国の金価格に連動することを目指したETF
「GLD」「IAU」「GLDM」の特徴
GLD
- 流動性が最も高い
- 経費率が最も高い
IAU
- 流動性が高い
- 経費率が抑えられている
GLDM
- 流動性が低い
- 経費率が最も低い
投資先を選ぶ際のポイント
・「流動性を重視して投資したい人」 → GLD
・「流動性と経費率のバランスを重視したい人」 → IAU
・「経費率を重視して投資したい人」 → GLDM
株式投資を始めてみたい人は、以下の記事を参考にして下さい。
まだ証券口座を持っていない人は、以下のネット証券がオススメです。
口座数No.1の国内最大手のネット証券
- NISA口座開設数ネット証券No.1
- 売買手数料の安さが業界トップクラス
- 外国株取り扱い数が業界トップクラス
新規口座開設数No.1の大手ネット証券
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 売買手数料の安さが業界トップクラス
- 投資信託取り扱い数は業界最多水準